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【写真】 ドン・キホーテが城に討ち入り!?

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みなさま~~~、こんにちわ~~~~、
ご声援、ありがとうございます~~~~~~~(うれし涙)~~~~~~~~!!
うええええぇぇぇx~~~ん、感動してむせび泣いております。
とりあえず、生きている証だけでも~~~!!

いやあ、おとといは朝日を拝む直前までがんばって、翻訳を完成、その数時間後、
クライアントさんとの打ち合わせに臨みました。
が、その席で判明したことは、
約200ページほどある本の校正を、来週月か火曜に治めてほしい、とのことでした。
う、うそでしょ?
しかも、スペイン語オリジナル・バージョンも、ほとんどどのページにも、校正が入っている。
(すでに出版された本の翻訳ではなく、オリジナルも、これから出版されるのです。そのため、オリジナルも、バンバン校正されていました)

ということは、
自分の書いた日本語を校正するのみならず、オリジナルの原稿をも
最初から読み返して翻訳しなおさなければならない、ということなのです!!
涙。
それを全部、この週末にやれってか!?
もちろん、即座に無理です、って言いましたけれど、、、、、、
とはいっても、おそくとも、来週末前くらいには完成させなければなりません。

こんな状況です。とほほ。ガッツあるのみ!!
ブログでみなさまにお会いできることを楽しみに、歯を食いしばってがんばりますね~。

ではでは、みなさま、よい週末を!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上の写真もまた、あきずに写りこみの写真です。
(この忙しさの最中、撮りにいったわけではないですよ、先月、撮ったものです)

お土産物屋さんにあるドン・キホーテの顔に、トレドの大聖堂がかぶったので、なんだか、討ち入りのイメージで作った合成写真のようだなあ、と苦笑しました。
手に持っているのは本なのですが、ピストルのように見えないこともないし。
小説ドン・キホーテには、トレドのことも、何度も出てくるんですよ。
小説家のミラン・クンデラも、最新著書で、ドン・キホーテのような古典的名作を読まなければならない、と語っているそうです。ドン様の姿は、西洋人の心に深く刻まれているようです。
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by hamster_paso | 2005-04-23 21:50 | foto スペイン Spain

【写真】 バルへようこそ・4

みなさま、こんにちわ!

下の2枚の写真、わかってもらえるかしら?
おもしろいと思って撮ってはみたものの、伝わるかどうか、不安だなあ~!

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実は、バルの外側の、鳥の剥製や古い拳銃やにんにくの漬物や、お酢の瓶詰めなどガラスのウィンドウの陳列品と、そこに映り込む街の影なのです。
トレド(にかぎらずヨーロッパの古い街)は、石畳やら石の建物も多いので、不思議で美しいガラス窓の映り込みを楽しみながらする散歩も、また格別です! 
まだまだ写りこみを撮る技術が伴っていないので、美しさがなかなかお届けできないかもしれませんが、すこしでも堪能していただければ、嬉しいです。


そこで、小説『ドン・キホーテ』から、この写真にまつわりそうな一節をご紹介しますね。
田舎に住む、カマーチョという22歳の若い金持ちの男の結婚式の、ご馳走の様子です。

「いずれはさきの深鍋にほうりこむつもりで、木々に吊るしてあった、すでに皮をはいだ兎と羽根をむしった雌鳥はほとんど無数であったし、そのほか野生の鳥や、さまざまな野生の獣も数限りなく、木々の枝に吊るして風に冷やしてあった」

「犢(こうし)の腹のなかには、十二匹のやわらかい仔豚をつめて、うえで縫い合わせてあった」

                                      (会田由訳、筑摩書房)

なんとまあ、野生の匂いプンプンの料理。庶民が手にできなかった豪華なご馳走なのだとか。今訳しているレシピにも、狩猟時期に食べる料理などがあって、食文化の違いを噛みしめています。ヤマウズラに、野猪に、しろうさぎに……。
わたしはといえば、夕べの残りの肉じゃがにお餅を入れて作ったお雑煮を、今日のお昼に食べました。わたしには、こっちのほうが、ご馳走だなあ……。

あ~、それにしても、翻訳、今週中に仕上げないと! 
今朝、依頼者さんから電話があり、いきなり、5月1週目には印刷屋さんに回す、とのこと。
きゃ~~~~~!! なんでもっと早く言ってくれないのよぉぉぉぉぉぉっっ......!
お餅でいっぱいのおなかを抱えて気絶しそうな昼下がりです。
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by hamster_paso | 2005-04-18 21:54 | foto スペイン Spain

【写真】 バルへようこそ・3

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スペインファンのみなさま!じゃじゃじゃじゃ~~~ん!!

ご存知! パタタ・アリオリでーす♪

これは、見たとおり、ジャガイモサラダなのですが、ソースがちょっと違います。
マヨネーズというか、マヨネーズ風クリームに、たっぷりニンニクが染込んでいるのです。
ひょっとしたら、生クリームに酢と塩とニンニクと胡椒などをまぜても、できるかも?
普通のマヨネーズに、みじん切りしたニンニクを混ぜて、ゆでたジャガイモに絡めるだけでも
できるかも!!ちょっぴり塩味効かせて。

決め手は、マヨネーズ風、とにんにく味、のコンビネーションのみという、超簡単レシピ!

みなさま、待ちに待った週末です。昼下がりのブランチに、どうぞ、お試しあれ! 

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うっ、ボクも食べたい~!!<・・・・・・ほんまかいな?
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by hamster_paso | 2005-04-16 07:22 | foto スペイン Spain

【写真】 バルへようこそ・2

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この写真は、トレドの人気バルのひとつ、カフェ・ロペスのカウンターです。
『カフェ』と自ら呼ぶくらいですから、中に入ると、居酒屋の雰囲気から遠いのですが、
それでもカウンターに並んでいるのが、ガラスケースの中の、タパス。

このように、小さくスライスしたバゲットの上に何かが載っているのが、正統的タパス。
右手に見える茶色っぽいものは、『モルシージャ』とよばれる、豚の血のソーセージ。

羊羹のような形をした、豚の血ともち米の塊や、豚の血のゼリーは台湾にもたくさんあったのですが、ここスペインでも、豚の血は、イチオシ人気のアイテムです。
スペイン風鍋にしてもよし、ソーセージを焼いて、パンに塗ってもよし、焼いたまま酒の肴にしてもよし。
玉ねぎとクミン、パプリカ、香ばしい血の香りがこってりと詰まった、美味な一品です。

スペインに来たときは、ぜひ、試してくださいね。繰り返しましょう、『モルシージャ』です!!
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by hamster_paso | 2005-04-14 06:31 | foto スペイン Spain

【写真】 バルへようこそ

食べ物の話題は、やはり、尽きないようですね。
そこで、これから数回は、皆様をバル(スペイン風居酒屋)へご招待します。
題して、「バルへようこそ」

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バルというのは、ほかでもない、BAR、のスペイン語読みですね。
『BAR HONDA』 は、「バル・オンダ」、早口で話したら、「バロンダ」、のように聞こえるかも知れません。
Rを「ル」とはっきり言ってくれる傾向は、RとLで困る日本人としてはありがたい限りですが、
少したつと、「日本人はRもLも区別つかないの?」と笑われ始めます。
しっかし、笑われても、難しいものは、難しいのだ!!
たとえば、サッカー選手の、ラウル。 = RAUL =
でもなあ、Uの音を、唇とんがらせた発音しさえすれば、RもLも関係ない気もするけどなぁ。

まあ、そういうわけで、(って、なんのわけでもないけれど・汗)、
これからしばらくの間、バルを楽しんでいってくださいね。
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by hamster_paso | 2005-04-13 06:42 | foto スペイン Spain

【写真】 グルメはやっぱり、いい!

今、仕事で、スペインといっても、特にラマンチャ地方の食材を使ったレシピというのを翻訳しています。
骨付きベーコン600グラムだの、羊乳のチーズを200グラムだの、
タホ河上流で採れたトリュフを100グラムだの、
赤ピーマン青ピーマン白アスパラ青アスパラ黒胡椒白胡椒サフランミントパジルにパセリ……
そんな食材が、どのページにもどのページにもぎっしり書かれている上、
オリーブオイルのアイスクリームや蜂蜜タップリのアラブ風ビスケット等のレシピも、たっぷり。
これだけよだれ流しながら仕事をするというのも、ちょっとない体験です。
どんな顔してPCに向かっているのやら。 
アレも食べたい、コレも食べたい、と空想してばっかり。
そこで、本日の、一枚!!

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トレドの大聖堂付近にある、高級食材屋さんのウィンドウ。お土産用に売られています。
ビンボーなわたしは、いつか買いたいものを眺めようと、ウィンドウに貼り付きっぱなし。
トレドに来られたみなさま、この店の前に怪しげな人影があったら、それが私です。むふふ。

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ときには、こんなに風に、夫婦連れが仲良く並ぶこともあります。
こちらで見かける中年の男女二人連れは、手を組んだり、つないだり、
歩きながらチュ~っとしたりと、とっても仲良し。
年をとっても、愛情をいっぱいあらわしていて、なんだかステキな人たちが多いですね~。
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by hamster_paso | 2005-04-10 16:56 | foto スペイン Spain

【写真】 パパの昇天? それとも、予言?

夕方の散歩道、あまりに飛行機雲が多かったので、見上げていると、奇妙な模様が!
写真機を向けると、それはなんと、十字架になった!!

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書き加えよう。場所は、驚くなかれ、トレドの大聖堂前の広場。
あの、天正使節団もやってきた、由緒あるカトリック教会の前の広場だ。
ちぢわミゲルも、伊藤マンショも、肩を組んで、見上げたに違いない空なのだ!!
あ、写真の建物は、大聖堂前にある市庁舎だが。

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さらに、付け加えよう。私は先週末、じつは家の近所の教会前の短い階段から足を踏みはずし、捻挫をしてしまった。
つまり、教皇がなくなってから、初めてだったのだ、大聖堂前にやってきたのも、外に出たのも。

実は、この大聖堂から、一人、新教皇候補がでている。コンクラーベで、この法皇候補も投票するらしいが・・・・・・、この雲は、何かを予言しているのだろうか?
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by hamster_paso | 2005-04-08 06:22 | foto スペイン Spain

【写真】 サンチョ・パンサのごちそう

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スペインのゴミネタに、取って置きの一枚!!

これはなんと、生ハムを食べてしまったあとの、豚足です。

さすが、スペイン! だと、当初は思い、おもしろがって写真に撮ったのですが、今は違う!
「なんともったいない」に、感想が変わりました。

この骨をナタでぶつ切りにし、なべに突っ込み、ヒヨコ豆と玉ねぎとにんにくとじゃがいもと
にんじんと、豚の血の腸詰と、臓物やら豚の耳やら、牛肉も羊の肉も、ざくざくっと突っ込んで、コトコト何時間も煮ると、なにしろ生ハムの骨だから、甘くて、適度に塩味が効いている、
こってりとした、本物の’とんこつ’スープができあがるのです。
もちろん、塩など加える必要は、なし。火にかけるだけで、自然の味がどんどん、出るのだ!
おまけにコラーゲンもたっぷり出るのだ。なのでお肌にも、ばっちりです。

こうして作ったごった煮は、小説『ドン・キホーテ』のなかでは、「オーリヤ・ポドリーダ」と名で呼ばれている歴史ある食べ物。
今では「コッシード」という別名の定着している、スペインの人気料理です。

食べ物に執着しないことが騎士だというドン・キホーテと反対に、食べるためなら大統領の座をすててもかまわないほど食いしん坊の従士、サンチョ・パンサの大好物でもあります。
(今、ちょうど、関連の仕事をしているので、にわかに詳しくなっているのだ!!)

わたしの経験では、何にも入れなくて、骨を煮込むだけでもOK!
この煮汁を、ラーメンの汁はいうに及ばず、野菜炒めにちょろっとかけても、おじやを作っても、
和洋中、なんにでも合うのです。

こんなおいしいものを、ひょいっと捨てちゃうなんて、お前さま、なんて罰当たりなんだい!

サンチョだったら、そういいながら拾ってがぶりついていたかもしれません。
いやあ、本当にもったいないなぁ!
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by hamster_paso | 2005-04-05 08:17 | foto スペイン Spain

パパの死

『パパ』が息を引き取った。夕べの、9時37分のことだった。

イタリアのRAI1局は、スタジオにコメンテーターと観客を招いての生放送を前日からずっと続けていたが、とうとうやってきた訃報に、ひとびとはすすり泣き始めた。
番組の途中に崩御を知らせるニュースも入ったが、アナウンサーの目が、真っ赤に見えた。
生放送の番組に戻り、司会者は一人の女性の観客にマイクを渡した。この女性は、感極まって、涙をぼろぼろこぼしながら、話した。

「パパ、パードレ、わたしのファミリア・・・・・・」

フランスの衛星テレビ局は、また違った様子を流していた。
その晩、ライブハウスでコンサートを行なっていたバンドの会場の様子だった。訃報を聞いて、マイクに倒れかけるようにすすり泣く若い歌手。廊下のベンチに座って涙を流す若い男の子。
「いつもはそんなにカトリックを意識していないけど、でも、でも、・・・・・・」

普段は遊びほうけているファッショナブルな若い子たちも、こういう大きな節目だからこそ、じっくり自分のアイデンティティや歴史と繋がっている自分の存在を、じっくり見つめ、敬虔な気持ちになっているのかもしれない。
カトリックという信仰の根は、私が想像する以上に、ずっと、深いようだった。

夜中のサンピエトロ広場は人で溢れ、どの国からも、中継カメラと、マイクを持ったアナウンサーが、人々に、今の気持ちを尋ねている。

昨日、わたしは、テレビは法皇の臨終という世紀の一瞬を捉えるのに躍起になっているようだ、と書いたが、それは当たっていないのだと思った。たとえそういう面があったとしても、それは、ほんの一面に過ぎないのかもしれない。

マリアを讃える祈りの言葉に「今も臨終のときも祈りたまえ アーメン」と言う一説があるのだが、もしかしたら、この「臨終」をともに過ごす、苦しみ・悲しみを共にする、という気持ちが、この報道の奥底にあったのかもしれない。そして、テレビの前では、その気持ちを分かち合おうとする無数のカトリックの視聴者が、跪いていたのかもしれない。

テレビは、おとといも昨日も、世界中のカトリック教会で、多くの人々が祈り続けるシーンを流し続けていた。夕べの臨終後も、それは同じだった。NHKの『行く年来る年』で、除夜の鐘にあわせて日本中のお寺の様子や世界の様子が流れ、わたしは一年の終りと新年を迎えるという神妙な気持ちになり、日本中と一体感を味わう気持ちになるけれど、なんだかあれに似ていた。

法皇とバチカンが天上にあり、世界がそれを中心に回っているという感じだった。国境なんか、とっくに消え去っている。

この一体感の前に、わたしの邪悪な推測なんか、簡単に弾き飛ばされてしまう。ものすごく熱いあつ~い一体感なのだ。

スペインのテレビも、フランスのもイタリアのも、同じ画面を流している。今朝はミサの一部始終だ。

スペインだとか、フランスだとかイタリアだとか、国ではあるけれども、なんだかそれは地方行政に過ぎなくて、本当の政治と精神の中心は、バチカンにある、と考えざるを得ない感じがする。

バチカン帝国の地方行政団体が、カトリックの国々なのだ、と断言したくなるほどだ。
『パパ』と呼ばれる法皇は、皇帝、つまり天皇なのだ。
これだけ国を越えている、というところが本当にすごい。

プロテスタントをはじめ、カトリックでない国は、この状況を冷ややかに見ているかもしれない。
日本では、どう報道されているのだろう?
この一体感は、伝わるだろうか?

新しい法皇の候補者、117人とも118人とも言われている中に、日本人の、浜尾大司教がいる。トレドのカテドラルの大司教も、候補の一人だ。中世の物語に、現代の要素が入り込んでいるようで、興味深い。塩野七生のチェーザレ・ボルジアの世界を思い出す。

これから世界はどう変わっていくのか、これから座に就く法皇の考え方がかなり影響するのかもしれない。
世の中って、こうなっていたのか、とまざまざとその裏舞台を目撃しているような、ここ数日だ。
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by hamster_paso | 2005-04-03 19:24 | 超わかり易い国際政治política

ローマ法王が危篤だが

昨日から衛星放送の、イタリアのRAIとフランスのi-TELEをかけっぱなしにしていた。
衛星テレビ時代、崩御の瞬間をテレビに収めようと躍起になっているのが伝わってくる。
どちらも生放送。現地に送られている特派員も、朝から立ちっぱなしの話しっぱなし。
同じ人が、ほぼ同じ現場で、夜遅くまで、速報に努めていた。
i-TELEの特派員は、アラファトさんの葬儀の中継と同じ人だった。
悲しいのか目が痛いのか眠いのか。夜中の速報では、目を瞬かせていた。
けれど、夕べの峠はなんとかもったご様子なため、テレビはほかに伝えようもない。
スタジオに動揺が広まっているのをなんとなく感じる。
禁断の動揺だろう―いつまで持ち越すのだろうか、いつまで特番を続ければいいのだろうか、他の番組に切り替えたとたん崩御になったら、これまでの努力はどうなるんだ!!
きっと、それぞれ現場の担当者はそんなことを考えていただろうに、と想像していると
RAIもi-TELEも、以前撮った旅行番組などを流し始めだした。
通常の番組に戻していいやら、一度キャンセルした出演者に再度時間の調節してもらったりと、きっと舞台裏は、本当に大変な思いをしていることだろう。

さて、ローマ法王のこれまでの活躍のフィルムや関係者の思い出話を聞いているうちに、
これまで知らなかった多くの逸話を知って、少々驚いた。

彼は、青年時代に、ユダヤ人の女性に恋焦がれていたのだが、彼女がナチスに連行されてしまったという、悲しい思い出をもっているのだった。なるほど、ポーランドには、アウシュビッツや、たしかほかにも、強制収容所があったと記憶している。あの頃のポーランドは、ドイツ同様、想像を絶する雰囲気があったに違いない。
彼はこの辛い体験を通して、敬虔なカトリック信者として目覚め、ナチスや共産党を憎むようになったということだ。

カトリックでありながら、ユダヤ人の共感を得る思い出を持つ人が、教皇の座に就いていたのだ。なるほど、と思った。

彼は一度、拳銃で暗殺されそうになった。犯人のトルコ人青年は取り押さえられ、牢獄にぶち込まれた。なんと法王は、この青年を独房に尋ね、いろいろと優しく話しかけていたのだ。
青年はうつむき、ときには顔を上げ、はにかむような表情で、優しくやさしく話しかける法王を見つめていた。勝手な想像だが、もしこの青年がセンノウされたイスラム過激派で、法王は悪魔だ、と教えられていたとしたら、自分が撃ち殺そうとした目の前の優しいおじいさんを見て、何を考えたことだろう。ずいぶん不思議な気持ちを引き出された映像だった。

この反面、ポーランドでいやな目に遭ったということもあって、共産党が大嫌いだという法王は、同じカトリックでも、資本主義を攻撃し、もっと貧しき人々の立場に立って行動するという、『解放の神学』という教派に対しても、手厳しいらしい。ある日、法王は若い神父たちの謁見を受けたが、ニカラグアで貧しい人々のために仕事している「解放の神学」派の若い神父が跪き、手の甲にくちづけをしようとしたとき、おもむろに顔を背けたらしい。その瞬間を撮った写真は世界を駆け巡ったそうだが、私は残念なことに、まだ目にしていない。写真を見た人の話では、法王がこの青年神父の顔をビンタしているように見える、とのことだが。

ユダヤ人に寛容で、南米の問題に取り組む神父には手厳しかったというローマ法王。
政治と宗教は、やはり細かく入り組んでいるのだろうと、考えざるを得ない。
表面的にははっきりいえないことだろうけれども、次の法王もまた、この方向でモノを考える人であるほうが、世界を牛耳る政治指導者にとっては、都合がいいだろう。
アメリカ人の法王が選ばれる可能性も否定できない。
もしそうなったら、ヨーロッパはどう反応するのか。
私の知っている人は、屋上から飛び降り自殺をする、と震えながら話していた。

法王と、スペインー南米ーサパテロ政権という構図で切り取ると、さらにおもしろい話が出てくる。これが非常に深い。今後、地球を動かす一つの軸になるかも、とわたしはひそかに考えている。これについては、いつかまた、機会をあらためて、書きたいと思います。
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by hamster_paso | 2005-04-03 02:17 | 超わかり易い国際政治política