王様たちがやって来た!
1月6日は‘マゴのレージェス’の日。聞きなれない言葉だが、流れ星を見て、神の子が生まれたとキリストの誕生を知った東方の三賢人だと言えば、ああそうか、と思う方も多いかもしれない。その中に1人黒人がいるのはおもしろいことだと思う。
‘マゴ’とはマジックともつながることばで、古代ペルシャのゾロアスター教(拝火教)の司祭であり天文学者である賢者たちのことを指す。魔法使いではないのだけれど、‘オズの魔法使い=The Wizard of Oz' のことも、スペイン語では EL MAGO DE OZ と呼ぶ。
古代ペルシャがヨーロッパの文化にこんなに溶け込んでいるのねぇ、と東方の一県人がうっとりしている横で、子どもたちが楽しみにしているのは、三賢人達が配ってくれるアメやチョコレートなのだった!5日の夜は、街中が大騒ぎだった。制服を着た吹奏楽団も音楽を奏でた。クリスマス・イブの夜よりこの日の方がスペインでは大切なのだとよくわかる。
子どもたちは、朝起きると枕もとの贈り物を発見する。東方の三賢人からの贈り物なのだ。
ここでは、サンタクロースは異国のおじさんに過ぎないのだった!
by hamster_paso | 2005-01-06 23:53 | foto スペイン Spain