【パリ・暴動前】その2 夜間外出禁止令

とうとう戒厳令が出た。

昨日、フランスに住む日本の友人とメールでやりとりした。
彼女は、移民の中には、生活手当てを受けているほうが、仕事をするよりも楽だから、仕事をするよりも手当てを受ける移民もまた多いこと、そういう移民によからぬ感情を抱いている人たちの間では、ニコラ・サルコジ内相が人気であることなどを、教えてくれた。

わたしがパリに住んでいた2000~03年の2年ちょい、わたしにも、仕事より手当てと考える移民の友達がいた。彼女はコロンビア人だった。仕事を見つけてきたキューバの若い母をよく批判していた。「ばかだよ、あの子は。仕事すれば、損するばっかりなのに」
生活手当てを受けると、市から買い物用に小切手や電車の定期が発行される。無料で米、パスタ、ビーフシチューの缶詰、牛乳、バターなど、食糧の無料配給もある。わたしもよく、分けてもらった。市が無料で配給するオムツを貰いにいくのを手伝ったこともある。私のまだ知らない保護もいろいろあるはずだ。貧しい人には至れり尽くせりのフランス。しかし、仕事が見つかると、これらの恩恵にあずかれない。ところが野菜などは、作りすぎた場合、価格安定のため、食べられるものでも廃棄処分されているという。極端ないい制度と悪い制度に、驚いた。

一方、税金はばか高く、家賃も高いが給料は安い。普通に働く人々は、日本の雑誌が「パリ、パリ」と憧れ賞賛する生活を享受など、できない。お洒落であるはずのパリなのに、スーパーで販売されている量販の服を着たり、吊るしの安い背広を着たり。実は、パゾの飼い主がスペインに移った原因も、ここにある。物価が高く、働いても吸い取られ、金など一生たまらないような生活に、これではやりたいことができないなあ、という焦燥感に駆られたのだった。スペインはそれなりに大変だけれども、お金の面では、フランスより格段に楽なような気がする。

フランスには、貧しい人と大金持ちにはやさしく、社会を支える大切な労働力には厳しい、という現実があるわけだ。このあたりも、今回の暴動と、どこか関係があるかもしれない。

夜間外出禁止令によって、こんな風景(↓)は当分お預けだろう。レストランやバーの賃金労働者たちは、一体どうなるのだろう? あ、それから名画座などの映画館も。


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by hamster_paso | 2005-11-09 11:06 | 移民問題 los inmigrantes