目が細い

わたしの目は、一重で、細すぎず、丸すぎず。でも、笑うと細くなります。
あ、笑うと細くなるのは、当然かな。
皆さんの目は、どんなですか?
一重で丸い人、二重で細い人、三重で大きい人、一重でも丸くて大きい人、タレ目つり目と、
いろいろな方がいることでしょう。

ところで、西洋でもアフリカでも南米でも、アジア人の目が細いことが、からかいや差別の対象になっていて、驚かされることがたくさんあります。
西洋人たちが、指で両目尻を吊り上げて、わざと目を細く作って「君たちはこうだ」ってからかってくることも度々あります。
また、こんなこともありました。ある日、一台の車の中から、助手席の若い子達が、わたし目がけて、大きな声で中国語もどきの叫び声をあげて、ケラケラ笑いながら通り過ぎたのです。
わたしは頭に来たので、それをスペインの友達に話したら、
「あはは。気にしないで。あんたの目がこうだからからかわれたのよ」
と、彼女もまた両目尻を吊り上げて見せてくれました。いやな気もしたけど、わたしたち二人の間でわたしが怒ったり文句言ったら、場が気まずくなるだけだろうし、彼女も悪く思っていないみたいだから、どうせ怒ったって無駄だろうとも思ったので、わたしは笑ってごまかしました。

あるときは、キューバの女の子と、小泉首相の話になったのだけれど、彼女曰く:
「あんなに細い目で、上も下も見えるのかしら?」
と、大きな目を上下させました。
「目が細いから世界が全部見えないかも」という彼女の余計な心配をわたしは、「そうか、痛烈なジョークになるなあ」と、膝を打ってほくそ笑み、次回チャンスがあったら使おう、と思ったのは確か。

だから、小泉首相が再選された先回の選挙について、「また小泉さんだね」と他のスペイン人に聞かれたとき、今こそあのジョークを使うチャンスだと意気込み、
「目が細いから、大丈夫かな?」(ちゃんと世界情勢が見えるのか心配だよ、この人は、という意味)と言ったら、その人は本当にバツの悪そうな顔をしてしまいました……。

おとといのトリノ・オリンピックの開会式は赤道ギニアの家族と一緒に見たのですが、韓国、日本、中国と出てきたとき、韓国選手たちが笑顔でみんな目が細くなっていたので、
「韓国、日本、中国の中では、韓国の目が一番細かったね」
ってちょっとおどけて言ったら、アフリカ人の彼女達がなんだか、申し訳なさそうな顔をして、一瞬どこに目をやっていいのかわからないという表情をしました。わたしたちが彼女から「わたしの肌、こんなに黒いの」と言われたときに、どう返していいのか、わからなくなるような、そんな感じ。だから、香港の選手が出てきたときに、
「アジアの南方の人達は、目が大きいんだよ」と言ったら、
「同じアジアでも、大分違いがあるんだねぇ」と言われ、
「同じアフリカでも顔が違うのと同じだね」という話になったりしました。

私自身は、肌の色や目の大きさなど、ぜんぜん気にならないので、こういう敏感な話題を直接しない限り、ほとんど考えることもないけれど、アジア人の目の細さが哀れみやら蔑みやら好奇の対象になっているということ知るのは、興味深い経験だと思いました。

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ニャメ曰く、「あたしの目は赤いの。文句ある!?」
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by hamster_paso | 2006-02-12 19:54 | 日本の問題 Japon