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ブラジル映画『シティ・オブ・ゴッド』、なぜ英語のタイトル?

日本のタイトルを『シティ・オブ・ゴッド』というブラジル映画は原題を、
『 シダデ・デ・デウス:Cidade de Deus』という。
映画は「神の街」という祝福された名を持つスラムでの恐ろしい話であり、
「神の街」は固有名詞だ。固有名詞だから、訳しようがないはずだ。


固有名詞でも、できるだけ言語に忠実に訳そうとする国では、それを自国の言語で訳す。
スペイン語では『Ciudad de Deus』、フランス語では、『La Cite de Dieu』。
英語では『The City of God』。
ドイツ語・イタリア語では、ブラジルの原題をそのまま使っていたようだ。
(世界のyahoo!調べ)

原題の忠実な訳ではないけれど、台湾では、『無法無天』というステキな題がついていた。
韓国語では、個人のブログに『하나님의 도성(City of GOD)』と題がついていた。
映画のことではなさそうだけれど(プロテスタントも多い国だし宗教サイトかもしれないが)
わたしのつたないハングル語知識でも、それが英語の音を綴っていないことはわかる。

それにもかかわらず、日本では、英語の題名を採用している。
英語の題は、ポルトガル語から訳した二次的なものだ。
二次的な題を、さらに三次的に、日本語のカタカナで表すのは、なぜだろう?
そうやって付けられた題名を、カタカナ英語で口にするのは、わたしは恥ずかしい。
英語に屈しているみたいで、我慢ならない。

映画の題名を決める配給会社か、関連会社の担当者は、もしかして、
「自分はイヤだけど、今の日本人は英語のタイトルが好きかもしれない」とか何とか、
自分の本音を押し殺し、他人の喜びそうな題名を決めているのかもしれない。
あるいは、『Cidade de Deus』なんてポルトガル語、日本人にはわかりっこないから、
っていう親切心が働いたのだろうか?
それとも、原題は「デ・デ・デ」ってデが3つも続くからかっこ悪いとでも考えたのかい。

いずれにしても、カタカナ英語の邦題だなんて、バカにしてるよな。傑作映画なのに。

映画の邦題は映画の雰囲気を醸し出す大切な部分なのだから、もっと慎重に、
作品を尊重する態度で付けてもらいたいと思う。
あるいは、今の日本人が本当に、心の底からカタカナ英語のタイトルを望んでも、
映画会社はそんな軽佻浮薄な世相に喝を入れるべく、美しい邦題を考えてほしい。

些細なことなのかもしれないけれど、そういう足元の一歩一歩から、
社会が成熟したり、崩れたりしていくのだという感じがしてならない。

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『 シダデ・デ・デウス:Cidade de Deus』↓日本でのプロモーション用ホームページ

http://www.cityofgod.jp/
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by hamster_paso | 2004-10-25 07:54 | 日本の問題 Japon