# by hamster_paso | 2004-10-25 02:27 | foto スペイン Spain
「スーチーさんの民主化運動が一歩後退した」と新聞などは書いていたようですが、
なんだか、これ、眉唾情報のような気がします。
ミャンマーには、豊かなヒスイ鉱山があり、
大事なこの外貨獲得手段を「軍隊」が守っているという話を聞いたことがあるからです。
ヒスイをめぐる話については、かつてわたしが台湾に住んでいたとき、
あるミャンマーの女性がそう話してくれました。
彼女の一家も親戚も鉱山で働いているそうです。
でも、わたしの読んだ新聞情報には、そういうことは書いてありません。
そういえば、台湾に行くと、宝石店にも空港にもかならずあるのが、翡翠のコーナー。
質屋に行っても、ガラスケースには翡翠の腕輪がずらり。
ほとんどが、ミャンマー産です。
アジアの翡翠ビジネスは、まだ日本では日の目が当てられていないけれど、
探り出したら翡翠と政治がどのように動いているか、うじゃうじゃ情報がでるはず。
台湾で訪ねたある宝石店の社長は、ミャンマーに翡翠を買い付けに行くときは、
軍人に挟まれて鉱山を訪れ、鉱山付近のマーケットで品定めをしたと、言っていました。
想像するに、かなり、命がけ。
それにしても、台湾商人が落とす金額は、莫大なものに違いありません。
民主化の後、米欧が入ってくると、鉱山が米欧人の手に渡り、国内がめちゃくちゃになる。
たぶん、ミャンマーの軍部はそれを恐れているのでは、と推測します。
そうなると、新たな奴隷に成り下がるだけですから。
華僑が経済を牛耳っていると批判することもできるけれど、
アヘン戦争でアジアに冷酷な仕打ちをしたイギリスよりも、
なじみの中国人に巻かれて自分たちの領分を守ったほうが得策なのかもしれない。
だから軍部は、米欧が入り込む理由になる「民主化」を許したくないのかもしれない。
わたしはそう考えてみています。
そもそも、パゴタの点在する美しい農村に、海外からの工場やマクドナルドなんか
建ってほしくなんかないぞ。
民主化を進めていた首相の手に、米欧からカネが渡っていたとも限りません。
報道されていないだけで。想像の領域ではあるけれど。
クーデターが起こるくらいですから、黒い話があってもおかしくありません。
みなさまもご存知かもしれませんが、スーチーさんはミャンマーで評判がよろしくなく、
欧米の手先だと見なす人もいるそうです。
彼女のノーベル平和賞も、国際世論を動かそうとする米欧の試みかもしれない、と
考えることもできるかもしれません・・・・?
ミャンマー民主化反対の意見を聞くと、そういうこともありうる、と思います。
これまでミャンマー人に会うたびに、
「スーチーさん!すごく有名よ!!」っていい意味で話しかけていたけれど、
「そう???」って彼らが醒めた反応をするのに気づき、
「スーチーさん、どう思う?」と聞いたら、
「好きじゃない」とはっきり言う人もいました。
日本の新聞が伝えるイメージとかなりかけ離れていて、ものすごく、意外でした。
極東ブログにも、ミャンマーの政変についての詳しい解説がありました。
わたしも、仕事を離れて自由に書けたので、ちょっとすっきりしました。